産業:

Healthcare

場所:

シドニー、オーストラリア

オファリング:

Cloud, Security

 

フレッド・ホローズ財団は、アボリジニとトレス海峡諸島の人々の健康状態の改善に尽力し、治療によって回避できる失明をなくそうとしています。DXC Technologyは財団に対してIT関連のサポートを提供し、4年間で2回のクラウド移行を成功させました。

Amazon Web Services(AWS)への直近の移行では、DXCは業務への影響を最小限に抑えながら財団のすべての主要なアプリケーションを移行することに成功し、パフォーマンスの大幅な向上を実現しました。

1992年に設立されたフレッド・ホローズ財団は、世界25か国で故フレッド・ホローズ教授の遺志を引き継いで活動しています。

2016年には、設立以来最大となる100万件を超える眼科手術と治療を支援するとともに、75,000人を超える眼科医、看護師、医療専門家の研修、および1,800万人を超える人々へのトラコーマ用抗生物質の配布も支援しました。

ITサービスとテクノロジーを必要とする多くのモバイルスタッフを世界中に有する財団にとって、急速な成長に対応できるITの整備は重大な課題でした。

多くの組織と同様に、財団ではオンプレミスのアプリケーションとインフラストラクチャからなるレガシー環境に起因する問題に直面していましたが、大規模な営利目的の組織とは異なり、高額な広域ネットワークやITインフラストラクチャに対して貴重な寄付金を投資することは考えられませんでした。さらに、財団は発展途上国の厳しい経済環境下でも活動しているため、複雑さに対処する専門知識やコスト効率の高さも重要でした。

そのため、既存のオンサイトインフラストラクチャに代わる、手頃な価格で優れた柔軟性と対応力を備えた環境を提供するとともに、財団と協力して拡張性とコスト効率の高い運用モデルを構築できるプロバイダーを必要としていました。この新しいモデルでは、柔軟な価格設定と高度なセキュリティを実現すると同時に、さまざまな活動拠点でスタッフが適切にデータ利用できるようにする必要がありました。

「当財団は、プライベートクラウドモデルでコアインフラストラクチャサービスを提供するために、約4年間DXCを頼りにしてきました」
Luke van Leeuwen フレッド・ホローズ財団 情報管理テクノロジー責任者

カスタマイズされた、アジャイルでサポート力のあるサービス

このような課題に対処するため、DXC(当時はCSC)は2013年に、DXC BizCloud™ Virtual Private Enterpriseとクラウド移行に関する専門知識を提供して、3か月で財団のビジネスアプリケーションを極めてアジャイルで従量課金ベースの仮想プライベートクラウド環境へ移行することに成功しました。

メリット

高度なセキュリティと、優れた拡張性、柔軟性、対応力を備えた手頃な価格のソリューションを導入
業務への影響を最小限に抑え、パフォーマンスを大幅に向上
このような変化により、グローバル組織全体のレジリエンス、コスト、パフォーマンス、アクセシビリティにおいて真のメリットがもたらされるという安心感を獲得

2度目のクラウド移行

財団が海外業務を拡大しながら2年間にわたるビジネスシステムの改善とアップグレードを行っている間に、新しいパブリッククラウドという選択肢が現れました。フレッド・ホローズ財団は、変化するテクノロジーの最先端を維持して、コスト、パフォーマンス、信頼性の潜在的なメリットを最大限に活用し、支出を増やすことなく目的を達成することを必要としていました。

財団は、クラウド移行の新たなステップへのパートナーとして、DXCに期待を寄せました。

「フレッド・ホローズ財団では、25豪ドルで患者1人の視力を回復させることができます。ですから、ITサービスを有料で提供する際に念頭に置くべき重要なことは、25豪ドルで何を達成できるかということです」とオーストラリアおよびニュージーランド地域のDXC TechnologyでAWSプラクティスエグゼクティブを務めるDavid Taitは語ります。「私たちは1ドルも無駄にせず、最高の価値と継続的な節減をもたらすテクノロジーを財団に提供する必要がありました」

DXCのAWSプラクティス部門では、財団の各IT目標に対応するビジネスケースを作成するとともに、オペレーティングシステムサポートやセキュリティサービスの追加など、AWSへのIT環境の移行とDXCのAWSマネージドサービスの導入に取り組み、プラットフォームの大規模な移行に伴う複雑性と相互依存性に対処して、導入に際する財団の業務への影響を最小限に抑えました。

「DXCの継続的なサポートにより移行プロジェクトを実施し、DXCの従来型クラウドからAWSのパブリッククラウドへ移行しました。移行後のIT環境は、DXCのAWSマネージドサービスによって管理されています。
業務への影響を最小限に抑えながら、当財団の主要なオンプレミスビジネスアプリケーションすべてをAWSに順調に移行できたことにより、パフォーマンスが大幅に改善されました。これにより、グローバル組織全体のレジリエンス、コスト、パフォーマンス、アクセシビリティにおいて、真にメリットがもたらされると確信しています」
Luke van Leeuwen フレッド・ホローズ財団 情報管理テクノロジー責任者

さまざまなメリット

AWSへの試験的な移行で、テクニカルソリューション、ツール、およびプロセスのテストと改善に成功した後、財団のIT環境の完全移行をわずか2か月で行い、2018年3月に完了しました。

「当財団は、プライベートクラウドモデルでコアインフラストラクチャサービスを提供するために、約4年間DXCを頼りにしてきました」と、フレッド・ホローズ財団の情報管理テクノロジー責任者であるLuke van Leeuwen氏は語ります。

「そして今年、DXCの継続的なサポートにより移行プロジェクトを実施し、DXCの従来型クラウドからAWSのパブリッククラウドへ移行しました。移行後のIT環境は、DXCのAWSマネージドサービスによって管理されています。

業務への影響を最小限に抑えながら、当財団の主要なオンプレミスビジネスアプリケーションすべてをAWSに順調に移行できたことにより、パフォーマンスが大幅に改善されました。これにより、グローバル組織全体のレジリエンス、コスト、パフォーマンス、アクセシビリティにおいて、真にメリットがもたらされると確信しています」

DXCとAWSによる24時間365日体制でのITサービス管理が、財団にこれまでにない安心感をもたらしています。

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